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氷川の杜(スタッフブログ)

2016年1月6日 (水) [氷川の杜(スタッフブログ)]

「氷川のお正月飾り」のお話し

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明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

会館は1週間の年末年始休館がありました。
訳あって、元日に仕事に来ていたのですが、従業員駐車場に停めていた車に空からたくさんのお年玉をいただきました。今年は「運」がありそうな気がします(笑)

さて、今日はお正月にふさわしい話しを。

少し前になりますが、宮司が【日本人としての結婚式】という講演をとある企業様で行いました。その時の話しの中から「氷川のお正月飾り」のお話しです。

 

『川越氷川神社にはお正月にまつわるこんな言い伝えがあります。

「松を使わない」という言い伝えです。

昔、氷川神社の神様、スサノオノミコト様がお酒をたくさんお飲みになって神社にお帰りになりました。スサノオノミコト様はとても酔っていらして、足元もフラフラです。境内に生えていた「松」に誤ってぶつかり、目に怪我をされました。それ以来、神社の境内には「松」がないのです。

お正月の飾りは「門竹」。私の家の飾りも「門竹」です。

神社は「古くからある物をひたすら守る」ということが実はとても大切なことなのです。

 

その「竹」、神社ではよく使う言葉です。

例えば「若竹のすくすくと伸びゆくがごとく」という言葉を使って神様にお願いごとをします。「竹」、特に「若竹」は成長するスピードがものすごく早いのです。日によっては、一日で何十センチも伸びることがあります。竹は一日に何十センチ伸びても、真っすぐ真っすぐに伸びていきます。竹は一日にたとえ何十センチその背を伸ばしても、絶対に自分の身に「節」を入れることを忘れません。節があるからこそ、竹は真っすぐ育つということが言えます。

風景15(変換後)

我々人間も、これから真っすぐ自分の思うようにすくすくと成長して、確かな未来を培っていくためには、人生のなかでの節目を大事にする必要があると考えています。「節」があるからこそこれまでを振り返り、そして「節」があるからこそ、これから先の人生をじっくり見据えて真っすぐ向かっていける。

人生の中で大きな節目をきちんと捉えて、その意味を伝えていく必要があると思うからです。

 

人生の中には、いくつも大きな節目があります。もちろん、一番大きな節目は生まれた時と死ぬ時だと思います。ただその二つを除けば、結婚式というのはやはり人生にとって大きなおおきな節目になると考えています。

また、生まれた時のタイミングや死ぬ時のタイミング。これは自分で選ぶことは出来ませんし、また概ね周りの人の悲しみなのか、喜びなのか、そうしたものに支えられてそのタイミングを迎えるわけですけれども、結婚式は(今の時代は)自分で相手を選んで、そして色々な会場の中から一つを選んで、色々な挙式の形態の中からひとつを選ぶ。自分で、大人として、そして日本人としてその節目を自分で選ぶことが出来る。そういう大きな節目だと思っています。

 

「竹」に例えれば、その節目のことを神社では「人生儀礼」という言い方をしています。例えばお宮参り、例えば七五三。あるいは安産祈願もあるでしょう。赤ちゃんが生まれて、自分の子供達の成長を祈る七五三、お宮参りがあります。

もちろん、厄年あるいは受験など小さな節目もあります。そうした節目のことを「人生儀礼」。あるいは年間の中で過ごすお正月や、七夕、端午の節句などは「年中行事」と言います。

 

「人生儀礼」も「年中行事」も、先ほど申し上げた日本人の生活の中での大きな節目です。その節目をきちんと意味を捉えていこうと私共神社では考えていますし、またそれを伝えていくのが使命であると捉えています。

そして、世界中のどんな国であっても、そうした人生儀礼というのは先祖達からつながってきたその国独自の文化、その国独自の伝統、その国独自の形式で、そうしたものを反映した形で行うのが、やはり一番だと私は考えています。

ですから、人生の大きな節目の結婚式に関しても、日本人らしいやり方、日本人が守ってきたあり方、つまり手前味噌ですけれども「神前結婚式」がやはり一番ふさわしいのではないかと少なくとも私は信じていますし、氷川神社、会館の職員も皆、そのように信じてひたすら神前挙式のみで今までやってきております。』

 

境内にも松の木はありません。ですが、夕刻から執り行われる「かぐや」挙式の時には「松」を見ることができます。これが氷川にある唯一の「松」です。
大鳥居をくぐり参道を進んでいくと正面に舞殿が見えてきます。この舞台に描かれているのが「老松」。そう絵の松です。
これならスサノオノミコト様も目を傷めませんからね。

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今日は、お正月にふさわしい「竹」のお話しを宮司の講演内容から抜粋して投稿させていただきました。

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