2020年2月13日 (木) [氷川の杜(スタッフブログ)]
『八坂神社』のお話し
皆さまこんにちは。ブログ管理者そよ風です。今日も氷川会館オフィシャルブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
立春を過ぎ少しずつ春めいてくるのかなと嬉しい気持ち半分、花粉の飛散が心配な気持ち半分。年を重ねると色々なことが気になってしまいます。
さて、今日は『八坂神社』のお話しを。
氷川神社の向かって左に「八坂神社」があることをご存知ですか?
八坂神社は氷川神社の摂社で、現在の社殿は昭和31年に、埼玉県指定有形文化財に指定されています。
この社殿は、寛永14年(1637)三代将軍徳川家光が江戸城二ノ丸に内宮として建立した東照宮(の一部)でした。明暦2年(1656)、松平伊豆守信綱が川越に拝領し、三芳野神社の外宮として移築され、さらに明治5年(1872)氷川神社境内に移築され八坂神社の社殿となりました。
内陣の格天井や、柱には草花の絵が描かれ、黒漆塗りと極彩色仕上げの室内意匠は初期の江戸城内建築にふさわしい華やかさと品格をたたえています。江戸城内の宗教的建造物としての遺構として全国でも大変貴重な社殿です。
あまり色彩豊かな殿内を見たことがなかったので、初めて見たときにはとても驚きました。が、鳥や植物の細かな色使いは美しく、また葵の御紋も見ることができ、徳川家光と同じ社殿を見ているのか…と胸踊りました。
また、八坂神社本殿内には「随神」があり、江戸城からの伝来と伝えられています。随神は神社の守り神で、武官(束帯)の装束を着ており、右側の随神は黒の装束、左側は赤の装束を着ています。本来は神社の門にあるもので、社殿の中にあるのは、全国でも珍しいとされています。
拝殿からご覧いただける場合もありますので、ご来社の際にはぜひ八坂神社にもご参拝ください。