2016年4月14日 (木) [氷川の杜(スタッフブログ)]
『着物選びのアレコレ〜文様』のお話し
皆さんこんにちは。
今日も氷川会館オフィシャルブログにお付き合いをいただきまして、ありがとうございます。
桜の季節も過ぎ去り、気付けば今月末からはGWですね!私事ですが、氷川に入社してからこの4月で15年目を迎えました。色々なモノやコトが変化しましたが、いつまでも変わらずあり続ける神社の存在は、安心をもたらすものだと実感しています。
さて、今日は『着物選びのアレコレ〜文様』のお話しを。
自然を愛でる日本人の心は、身にまとう着物の中にも自然を映し、日々楽しんでいました。文様は、特におめでたい晴れの日を飾るデザインとして発展を遂げました。
おめでたい場に好まれるのが、亀甲や松竹梅など縁起が良いとされる動植物や物品などを描いた図柄で、これを「吉祥文様」といいます。
文様の名前やいわれを知ると、衣裳選びも、より幅広く楽しめるものになるでしょう。
それでは代表的な文様をご紹介していきましょう。
【植物文様】
花や草、木などの植物を描いたものです。松竹梅、松重ね、桜、椿、牡丹、藤、紫陽花など。
【動物文様】
鳥、獣、鳳凰などを描いた文様です。鶴、亀、金鶏、オシドリ、孔雀など。
【自然風景文様】
流水、山水、岩石などの自然風景を絵画的に構成した図案です。蓬莱文様、御所解文様など。
【天体文様】
月、星、日などの宇宙や天体、雲、雨、雪などの気象といった自然現象を描いた文様です。霞、霰、瑞雲など。
【器物文様】
人々が日常的に使う道具や装飾品を描いたものです。檜扇、文箱、御所車、色紙など。
【幾何学模様】
直線や曲線、点、面によって構成されている文様です。市松、亀甲、水玉など。
文様の魅力は、何を選ぶかによって晴れの場の雰囲気や季節感を演出できることにあります。自然感を大切にして後世に伝えられてきた着物。そこに込められた意味や季節感も意識したいものですね。
これから衣裳選びを控えた花嫁様のお役に立てれば幸いです。
参考:継ぐもの/TAKAMI BRIDAL発行